悪い冗談かと思ってたら、ホントに作りやがった。

神棚･床の間･祭壇に置くならまだしも可動だと。

玩ばれ、弄くりまわされるのは必至だ。

訓：吾輩は猫ではないから、引っ掻くわけにもいかない。

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駅頭で鼻出しマスクを大声でなじっている男がいた。

マスクを下げて。

おれはマスクを忘れてたからしかたない、通り過ぎたが。

訓：このテの似而非正義なお調子モンが戦争を煽り立てたんだろな、と歴史的考察。

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自転車の鎖錠を替えた。買い物に行った帰り。

はて？組合せ番号はなんだっけ？思い出せず悪戦苦闘してると、

わざとらしく行ったり来たりしてた警備員

「なにしてるんです？」「番号忘れちゃって」「ははぁ」

疑わしそうだったが、本体のカギを外したら立ち去った。

訓：ボケたと云われりゃそれまでだが、買い物袋持って自転車ドロするヤツもいないとは思わんか？

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道ばたに、好きな花が咲いていた。

足を止めると、背中にぶつかるヤツがいる。

｢気をつけろ、バカヤロウ｣

広い道だし、人は多くない。

訓：時代劇で、スリはたいていカモにそう云い捨てる。修行中なのだろう。

うしろにフトコロはない。

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疲れをとろうと、温泉施設に行く。

脱衣の最後に気がついた。下着が裏返し！

まるいちんち知らずにしていたとは。

思わず周りを見てしまった。誰も見も気にもしてない。

姿見に映った己が、心なしか赤面していたのがいまいましい。

訓：…晒してこその恥である。

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さしせまった用のため、多機能の個室にはいりとりあえず座りこんだ。

とたんに座面からじわり、浸みこむものの感触。

立ち上がりよくよく見れば、便座いちめんびしょびしょであった。

何によるものか考えたくない。

もちろん衣類は雑巾のごとく濡れそぼった。

訓：…男は立ち小便！

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近所を徘徊中、顔見知りのネコに会ったので、

しゃがみこんで挨拶を交わしていた。

少年少女らが数人「わぁ、可愛い」などと声を上げ駆け寄ってきた。

「ん？」顔を上げると、「きゃっ」と云いながら逃げ出した。

訓：物騒な世の中とはいえ、人を見て判断してもらいたい。

あ、見たのか。

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天気があやししいので、傘を持って出かけた。

とたんにピーカンである。

出先に傘を忘れて帰る。

土砂降りに合う。

訓：「過ぎたるは及ばざるが如し」という。

「及ばずとも過ぎることなかれ」ともいう。

 どうすりゃいいんだ。複雑である。

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散歩の道すがら「猫カフェ」を見つけた。

通り沿いのウィンドウにしつらえられた棚には、

クッションや籠などが置かれて、居眠りしたり、

じゃれあう猫どもがいとけないことおびただしい。

ついほだされて近付いたら、レジにいた女性が

" ジャッ！" とカーテンを引いた。

訓：世間にはそこから収入を得ているにも拘わらず、

じゃけんなことをする手合いが時にいる。

手抜き料理の食堂、動物虐待のペットショップ、入所者を投げる介護ホーム、etc...

この場合もそうだが、じゃけんにされたのは猫ではない、おれだ。

猫でなく客で稼いでいるくせに。

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その日は風が強かった。

歩いていたら、前を行く男が吐いた痰が落下の途中で舞い上がり、

こちらの顔面めがけてすっ飛んできた。

すんでのところで体をかわし危うく難を逃れたが。

訓：向かい風では、人の後ろを歩いてはならない。(例え風除けに便利でも)

それに遅刻の云い訳にもなるのだ。向かい風は。(現にその日は遅れた)

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